槍の宝蔵院☆ | げむおた街道をゆく

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「槍の才蔵」こと可児才蔵が、

「槍の宝蔵院」こと宝蔵院胤栄の元で、

槍を学んだときのこと。

才蔵が宝蔵院に弟子入りしたのは福島正則に仕えた後ということなので、
それが正しければ天正十三年ごろになる。

だがそれより前から才蔵の槍働きは知られていたので、

それまでは、我流で槍を使っていたということだろうか。

宝蔵院で修行した才蔵はみるみる上達した。

ところが主の命で一旦主家へ戻って戦場に出ると、

何故か上手く働けず困惑する羽目になった。
 

才蔵は再び宝蔵院を訪れ、胤栄にこのことを相談した。

胤栄答えていわく、
「今までは無心で戦っていたが、なまじ技術が身についたからあれこれ考えてしまい、
素直に突撃できなくなっているのだ。」

と。
「要するに修行が足りん。考えなくても身体が動くまで修行せい。」
そう言って、再び才蔵に修行を課した。

そして数ヵ月後、そこにはもはや戸惑うこともなく突撃する才蔵の姿が!

技術が本当に身に付くには、練習と時間が必要だというお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ おれは権現・異聞、可児才蔵

 

 

 

ごきげんよう!