三の重宝☆ | げむおた街道をゆく

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池田輝政公によると、武将の重宝とすべきは、

領分の百姓と、譜代の士と、鶏の三品であるとした。
 

その理由として、百姓は田畑を作り我が上下の諸卒を養う、是れ一つの重宝なり。
 

譜代の士、たとえ気が合わず扶持を放したとしても、

敵国においては、かの者が実際に扶持が放れたと思わず、

間者として入ったのではないかと疑い、故に敵国に逗留すること出来ず、

終には我が国に帰って我が兵と成る。

故にこれ二つ目の宝である。
 

また、目に見える合図、耳に聞こえる合図では、敵の耳目にかかりやすく、

敵国の中では簡単には出来ない。

しかし鶏鳴は誰もそれが合図だとは思わないが故に、即ち敵国の鶏鳴にて、

一番鶏にて人衆を起こし、二番鶏にて食し、三番鶏にて打ち立つなどと合図を決めておけば、

敵もその合図に気が付かないという徳がある。

これが三つ目の重宝であり、

これらを三の重宝と立てたのだ、と言われた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 雄々しく逞しく、池田輝政

 

 

 

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