父恒興、兄元助の戦死を受けて、池田家を継いだ輝政は、
彼らを討ち取ったという、
永井伝八郎直勝という男の事が気になっていた。
そこで家康に謁見した際、父と兄を討ち取った直勝に合わせて欲しいと懇願した。
周囲の者は輝政が父と兄の仇を討つ為に言っているのだと訝しんだが、
家康はこれを許可し、直勝を輝政の元に呼び出した。
輝政は直勝と対面すると、父と兄の死に様を教えて欲しいと頼んだ。
その後、永井の禄高が5000石である事を聞くと、
「拙者の父と兄の首の価値は、たったの五千石か。」
と嘆いたという。
この事を家康が気にしたかどうかは定かではないが、
直勝はさらに五千石加増され一万石の大名となった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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