清水宗治は、武士の鑑であった☆ | げむおた街道をゆく

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高松城の守将・清水宗治が、明日、切腹をするという日のことである。

宗治は、左右のものに命じて髭を剃らせた。

 

これに、その場にいた者達は聞いた。
「我らの命、もはや旦夕に迫っております。

長左衛門(宗治)様はそんな時期に何故、
髭を剃って容貌を整えるのでしょうか?」

宗治、彼らを返り見ると笑って、

「それはな、秀吉が私の首を信長に献じたとき、

もしその首が垢付き鬚髯蓬々としていては、
宗治の奴め久しく包囲されていたため、顔は憔悴して少しの生色も無し、

などと嘲られるではないか。
私はそれを大いなる恥辱だと思う。

だからこうして整えるのだ。」

と語ったという。

のち、明智光秀を滅ぼし小早川隆景と再開した秀吉は、隆景にこう言ったという。

「清水宗治は、武士の鑑であった。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 備中高松城水攻め、清水宗治

 

 

 

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