悪くなるのは、仕方のないこと☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

古田織部殿に取り立てられた服部道巴が、

遠州殿(小堀遠州・政一)を茶会に招いた時、
その供として私(久保長闇堂)も同道した。

 

その帰り、私が、

「さても見事な数寄者でした。」
と申した所、遠州殿は、

「一段と不出来な仕方でした。」

と批評した。
 

「なにかお気に入らぬ事が有ったのでしょうか。」

とお尋ねすると、

「そうです。

炭手前をした時、彼は前の大炭へ火がよく廻ってしまっていたのを失敗と思い、
動かして隠し、火気を丁度良く見事な状態にして炭を置きましたが、

これは道巴には似合わぬ事でした。

悪くなるのは仕方のないことです。

それを良く見せようと思う心は、初心の仕方です。」
 

そう言われた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 遠州流の祖、小堀政一

 

 

 

ごきげんよう!