一目置かれるように☆ | げむおた街道をゆく

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遠州殿(小堀遠州・政一)が、伏見で口切り(茶壺を開封する儀式)をされた時、

古田織部殿が、翌朝お出でになるという前日、

相伴の桑山伊賀守殿(元晴)、天野屋覚甫、服部道巴の3人が、

前礼のため六地蔵の遠州殿の茶室へ参られた。

 

そこには、明日使う釜が仕掛けて有ったのだが、彼等はその仕掛けようが気に入らず、

「釜を据えなおされよ。これでは織部殿が気に入るはずがない。」

と言われた。
 

しかし遠州殿は、

「先ずこのままお見せした後、悪ければ直しましょう。」

と答えた。

翌朝、織部殿はこの3人を相伴として座敷に入られた。

この時、伊賀守殿が、

「釜の掛けようは、これで良いのでしょうか?」

とお尋ねになった所、織部殿は、

「この釜は、このようにしか据えようが無いだろう。」
と答えられた。

先の3人の予想と違ったため、それ以降、遠州殿は一目置かれるように成った。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 遠州流の祖、小堀政一

 

 

 

ごきげんよう!