既に、常の人とは違っていた☆ | げむおた街道をゆく

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小堀遠州殿が若い頃、当地奈良で方々の茶会に出られた中で、

「興福寺最福院の茶会が飛び抜けていた。」

と言われた。

 

私(久保長闇堂)が、

「一番の点前上手です。」

と申した所、

「その事ではありません。

あそこでは唐物茶入の小さな尻膨を、袋(仕覆)に入れないで茶を点て、
その後薄茶にもその茶入を持ち出されました。

その仕方に、茶入を秘蔵していないのだという心持ちが出ていて、非常に良かった。

また薄茶にも良い茶を飲めました。

この二つにおもしろさがあった。」

そう仰られた。

若い頃であったが、茶湯の見方が既に常の人とは違っていたのである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 遠州流の祖、小堀政一

 

 

 

ごきげんよう!