傷物にして、面白がるような人は☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

有名な松平信綱(伊豆守)の実父は、大河内金兵衛と言った。

金兵衛はかねてから、

「古田織部と言う人は、普通の死に方はしないだろう。」
と語っていたが、はたして大坂の陣の折、織部は切腹を命ぜられた。
 

金兵衛の周りの人々は、これを不思議に思い、

どうして織部の死を予言できたのかと尋ねると、

「織部と言う人は、世の宝を損なう人だった。

例えば掛け物が長すぎると言って切り捨てたり、
傷一つない茶碗や茶入れをわざわざ割って、それを修繕したあとを、

景色が面白いなどと言って楽しんでいた。

世の宝物と言うべきものを、傷物にして面白がるような人は、

まともな死に方はしないだろう。
そう思っていただけだよ。」

と、答えたと言う。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 割って城を・異聞、古田織部

 

 

 

ごきげんよう!