一反の巻絹☆ | げむおた街道をゆく

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江戸幕府のはじめ、板倉勝重が京都所司代であったころ、

二人の男が一反の巻絹を争う訴訟があった。
 

両人ともに、それが自分のものだという確証がなく、遂に勝重の裁断を仰ぐことと成り、

これに対し勝重は、

「双方とも証拠がない以上やむを得ない。これを分かつべし。」

そういって彼らの目前でこれを中央より断ち、それぞれに分け与えて去らせた。

その後、勝重は人を遣わして密かに二人の様子を探らせたところ、

甲は喜び、乙は怒れる色あり、との報告が還った。

 

勝重は速やかに甲を捕え獄に下した。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 京都町奉行、板倉勝重

 

 

 

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