下敷きになった隣の家の女房☆ | げむおた街道をゆく

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慶長年間の事。

京の綾小路で、ある家の女房が、屋根の吹き替えをしていたところ、

足を滑らせて下に落ち、運の悪いことに、ちょうどその落下地点に、

隣の家の女房がおり、下敷きになった隣の家の女房は、
首の骨を折って死んでしまった。
 

これに怒った、死んだ女房の夫は、

「うちの妻を殺すために、わざと屋根から落ちたのだ!」

と言いたて、
京都所司代・板倉伊賀守に訴えた。

訴訟を聞いた板倉は、

「よしわかった。

では、隣の家の女房をお前の妻がいた場所に置き、

お主は同じように屋根から落ち、
憎い女を殺すがよい。」

男は、

「そんな事をしたら、自分が下手をすれば死んでしまう。」

と、訴訟を引っ込めた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 京都町奉行、板倉勝重

 

 

 

ごきげんよう!