井戸十郎☆ 井戸十郎は、筒井順慶の家来で武功の優れた人である。 御家(徳川家)へ召し出されて若狭守といい、剃髪して覚斎と号す。 十郎は物語って、 「只今などに何事かでもあれば、 それがしなどは、弁慶くらいの働きさえも、することであろう。 その理由は、それがしは年寄って命が惜しくないからだ。 一日も早く死にたいだけである。 この心ならば、比類の無い働きさえもすることであろう。」 と笑ったそうである。 『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 こちらもよろしく → 洞ヶ峠、筒井順慶 ごきげんよう!