井伊直孝、曰く。
「若年の時は一旦のことに迷い、理非のわきまえもなく、
是非とも自分の心のままにしようと思うことがあるものだ。
その時、父母兄弟朋友の意見によって心を取り直し、正道に帰る者もいる。
一方で、強情で意見を用いず、悪名を得てその身を滅ぼす者もいる。
この時が、一生の吉凶の浮き沈みである。
一旦の怒りで主君父母の恩を忘れ、
一門の名を穢すことは非義の至りであるから、
よくよく覚悟すべきことである。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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