金の使い方☆ | げむおた街道をゆく

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井伊直孝というと、自身や家臣達に質素倹約を徹底した事が、

度々いい話・悪い話スレに上がっている。
 

そんな彼の価値観を偲ぶ逸話がある。

ある日、とある幕臣が金に困り、

手持ちの高麗茶碗を七十両で手放したいと、直孝の元にやってきた。
 

この幕臣は直孝に憚ったのか、茶碗と共に小堀遠州の書翰を数冊渡した。

直孝は承知してこれらを買った。

だが幕臣が帰った後、高麗茶碗を手に取って語った。

「わしはこの茶碗が欲しくて、七十両を払ったわけではない。

あの男の貧窮を助けねばならぬと思ったから、買い取ったのだ。
そもそも、こんなものがなければ、かの者はこんな目に合わずに済んだのだ。」

そう言うと直孝は茶碗を庭石目がけて投げつけ、

小堀遠州の書翰も火にくべて燃やしてしまった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 井伊の赤牛、井伊直孝

 

 

 

ごきげんよう!