わが子の豪傑ぶりを聞いた井伊直政が、直孝との対面を望んだ時の事である。
吹雪が吹き込む寒い縁側で、長時間待たされた直孝は、
膝に雪が降り積もっても、座したまま動こうとせず、
その忍耐力を父に褒められたという。
またこの頃、関ヶ原の戦いで腕を負傷していた直政に刀の試し切りを任された時も、
全く臆することなく死刑囚の胴体を斬り落とし、父を大いに喜ばせたという。
こうして12歳にして、正式に直政の子供として認められた直孝は、
その2年後から徳川家に仕えることになったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
こちらもよろしく
ごきげんよう!