直孝、12歳の時に☆ | げむおた街道をゆく

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井伊直孝は、兵部少輔・直政の次男であり、

母は、松平周防守家来の者の娘であった。

 

直政は、直孝を、百姓の庄屋・内蔵助と云う者の所へ、預け置いた。


直孝12歳の時、この百姓の家に盗人が入ったと騒ぎになった。

直孝が裏に出て、闇夜を透かして見ると、

後ろにある山に盗人が這い上がっているのを見つけ、直孝はそれを追いかけて上がり、

高股を切りつけた。

切られた盗人が振り返ると、

「盗人を仕留めたり! 出会え者共!」

と大声で呼んだ。
このため大勢が駆けつけ、ついに盗人を仕留めた。

この事は、幼若の身として無類の剛才であると、父・直政に報告された。

 

直政は、その年、直孝を自身のもとに呼び寄せた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 井伊の赤牛、井伊直孝

 

 

 

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