織田信長が、鷹狩に出た時に森蘭丸らと民家に立ち寄ったところ、
突然、地震が起きた。
大きな地震だったのだろうか、お供の連中はこぞって、
外に飛び出してしまう。
しかし、信長と蘭丸は顔色を変えずに家に留まった。
やがて揺れが収まると二人は外に出て来て、蘭丸が、
「どうか危険なことは、なさらないで下さいませ!
天下を統一なさるお方が、
くだらないことで大事な御身を危険にさらすようなことはやめてください。
揺れてる最中に申し上げようと思いましたが、
地震を恐れたから言っていると思われたくなかったので、
今申し上げるのです。
なにとぞお願い申し上げます。」
と述べて、信長を諌めた。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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