ある日、私室で爪を切っていた信長、
切った爪を捨ててくるように蘭丸に命じた。
蘭丸が退出した後、別の近習に命じて、蘭丸の後をつけさせた。
近習、「城の堀に捨てておりました。」
爪を燃やすと気が触れる、爪や体毛が呪いの材料になる、
と信じられていた時代である。
信長自身が信じていたかは不明だが、燃やされたり、
他人の手に渡ることがないように処分した蘭丸の行動に、
信長は満足した。
以後、蘭丸はさらに重用されるようになったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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