松田憲秀☆ | げむおた街道をゆく

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小田原陣の際、北条家第一の大名・松田尾張守父子、

氏政へ逆心し、敵の勢を城中へ引き入れるという企てが会った。
 

この時、松田の末子左馬助は、一向に合点しないので、

父子は申し合わせて一間へ押し込んで、いよいよ逆心を取り急ごうとした。
 

ところが、左馬助は具足櫃に入って忍んで本城へ参り、

父兄の逆意を申し上げたので、松田父子は早速罪に処せられた。
 

その後小田原落城の後、氏直と高野山へ登られたときも、

この左馬助は付き添って忠を尽くされたという。

惜しむらくは父兄への孝道が欠けていること、大いに玉に疵である。
父兄が罪に処せられましたときに、すぐさま腹をも切ったら、

忠孝二つとも全うできたものを残念な事である。
父は子のためにかくし、子は父のためにかくすという聖人の示された言は今更である。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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