奥山流☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

姉川の戦いで奥平信昌は、二騎を斬ってその首を実検に備えた。

徳川家康が感心して、
「若年の小腕で寄功を奏したな。」

と言うと、信昌は、

「戦闘の道は剣法の巧拙にあります。筋力の強弱にはよりません。」

と答えた。

 

家康が重ねて、

「お前は誰に剣法を学んだのだ。」
と問うと信昌は、

「奥山流を学びました。」

と答えた。

「ではお前の家臣の急加斎に学んだのだな。私も若い頃はその流派を学んだが、
近頃は軍務が忙しいので久しく怠ってしまった。

こたび帰陣のうえは必ず彼を召して対面しよう。」

急加斎は奥平貞久の四男で孫次郎公重と称し、

上泉秀綱の門に入り神影流の剣法を学んで奥義を極め、

三河奥山明神の社に参籠して、夢中に秘伝の太刀を授かりこれより奥山流を唱える。

かつて家康はしばしば岡崎に急加斎を召して演習したが、

この後に信昌より召して重ねて急加斎に学び、

誓書を下して家臣に召し加えるとの御書を賜った。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 長篠城籠城戦、奥平信昌

 

 

 

ごきげんよう!