小幡勘兵衛景憲が言うには、
士は常に武道に錆を付けない様に、心がけるべきだという。
刀脇差もさび付いたら、必ずそこから折りが入って、
どんな名作でも用に立てなくなる。
武士もたとえ筋目がよかったり、あるいは用に立つ事があっても、
打ち捨てておいたら、心底に錆ができ次第に折り目が入って、
自ずから意地汚くなって用に立つ事がなくなる。
一日中、武士は心気に錆が付かない様に嗜むべし。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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