二面の鏡を用いて☆ | げむおた街道をゆく

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寛永年間のことである。

小幡勘兵衛(景憲)には実子がなかったため、何某の次男を養子とした。
 

ところが、その頃、旗本の若輩の面々には、丹前風という髪の結ざまから、

大小衣類に至るまで、
異様なる風体をすることが流行っていた。
 

この小幡の養子も、若年の事ゆえその風を真似て、鏡を二面用いて髪を結っていた。
 

これを養父の景憲が、見咎めた。
「若輩だからといって、武の家に生まれた身として二面の鏡を用いて姿形を整える、

などというのは遊女野郎の所業である!」

そう激怒して、そのまま義絶した。
 

その後横田次郎兵衛の子を養子とした。

これが今の又兵衛である。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 甲州流軍学の祖、小幡景憲

 

 

 

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