妻女を人質に☆ | げむおた街道をゆく

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織田・徳川の甲州攻めが始まり、武田家がついに崩壊する、と言う頃。
 

初鹿野伝右衛門は、自分の領地の村人達に、こう言った。
「わしは勝頼様に合流し、運命を共にする。お前達は自由にせよ。」
これに村人達は驚いた。

 

伝右衛門様は我々を見捨てるのか!

伝右衛門様がいなくては、
我々はどうしていいか解らないでは無いか!

もう武田の家は終わりだ。

どうか武田を離反してください。
村人の多くが集合し、大騒ぎとなった。

しかし伝右衛門は考えを変えない。
「武田家への忠義のためだ。…ゆるせ、皆の衆。」

村人達は落胆した。

「そこまで言われるのなら…、我らにも考えがあります。」

「え?」

「行け! 皆の衆!」

村人達は伝右衛門の屋敷に乱入した!

そしてなんと、伝右衛門の妻女を人質に取った!

村人「フフフ、伝右衛門様? 

あくまで勝頼様の元にいくというのなら、この人質がどうなるか、
わかっておいででしょうな!」

伝右衛門、

「何だと!」

これによって伝右衛門、勝頼の下に駆けつけることが出来なかったとか。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 香車伝右衛門、初鹿野昌次

 

 

 

ごきげんよう!