天正三年2月下旬、織田信長は岐阜を立ち、3月2日に上洛して、相国寺に滞在した。
同月16日、今川氏真が駿河より上洛して信長のもとに出仕し、
千鳥の香炉、宗祇香炉などを進上した。
その後、信長は、氏真が蹴鞠の上手であると聞き、蹴鞠の興行を行ってそれを見物した。
氏真に対し、
三条大納言父子、烏丸殿、藤の宰相殿、飛鳥井殿父子、広橋殿、五辻殿、庭田殿といった、
蹴鞠において名のある錚々たる人々が入れ替わり立ち変わり挑戦したが、
氏真の足さばきは、
どこで区切りがあるのかすら、わからないものであった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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