宿敵・藤堂高虎の余計なおせっかいのおかげで、
年取ってから会津に加増転封された加藤嘉明。
父としても息子の器量には不安があったようで、
自分の死後は領地を返上するように遺言を残したらしい。
(これはよくある幕府へのアピールでしょうが)
そんなこともありつつ、二代藩主となった加藤明成は、
ある日、江戸城で伊達政宗に出会います。
齢60を過ぎた政宗は、若造(と言っても40近い)明成に対して、
「加藤家は要するに俺の牽制役として会津に移されたんだよね。
俺も年食ったとは言っても、甘く見てもらっちゃ困るな。」
などと言って、からかいました。
すると、血気盛んな明成は、こう返します。
「お主が60万石の倍の120万石だったら、今すぐにでも斬りかかってますよ。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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