加藤一分殿☆ | げむおた街道をゆく

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(前略)ところが明成(加藤明成)は、闇将で武備を守らず、

ただ金銀珍器を好んで臣庶国民の困窮を顧みず、

諸人の肉を削っても金銀となして集めることを喜んだ。

その金銀を集める時は、皆一分にして取り集めた。

時の人はこれを“加藤一分殿”と称した。
(原注:“式部”と“一分”は発音が近い故、そのように言ったものか)

これ故に金銀財宝は蔵に充満した。

私欲は日々に長じ、家人の知行、民の年貢にも利息を掛けて取り、

商人職人にも非道の運上を割り付けて取った故、

家士の口論、商工の公事喧嘩は止むことなし。

これ故に老臣は心を合わせ、一同にこれを諫めても聞かず。(後略)

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 加藤一分殿、加藤明成

 

 

 

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