小田原城開城に尽力した事への感謝のしるしとして、
北条氏直から黒田官兵衛へ日光一文字、
東鑑、陣貝(北条の白法螺)などが贈られたのは有名な話だが、
官兵衛は開城以前にも城から、あるものを受け取っていた。
小田原城が包囲され三ヶ月が経った頃、
官兵衛は、降伏を勧めながらも敵である籠城軍を称え、
酒と魚を城に送った。
するとその心使いに感じ入った北条軍からお礼の品として、とんでもない物が送られてきた。
なんとそれは、「鉛と火薬」
「これを使って、我が城を攻めろ。」
というのである。
官兵衛が実際にそれを使って城を攻めたかどうかは確かで無いが、
戦国の最後に意地を見せた、
坂東武者の「敵に塩を送る」ならぬ「敵に鉛と火薬を送る」という話。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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