柿崎和泉守景家は、非凡の猛将であった。
ある時、部下の老兵が、
「小蛇を土中に埋めた祟りだ。」
と発狂しだしたので、
景家は出陣の途中、老兵の家に立ち寄って、蛇を掘り出して、
老兵の面前でムシャムシャこれを食べてしまった。
そして、
「このような珍味を、土中に埋めておいたのでは、もったいないではないか。」
と平気でいった。
それを見たものは皆、舌をまいた。
伝え聞いた謙信も、
「和泉は、大食いの爺さんだなぁ。」
と大笑いしたそうだ。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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