遠眼鏡を砕く☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、徳川頼宣は、父から遠眼鏡を拝領し、

毎日城の天守閣から城下町を覗いて楽しんでいた。
 

それを知った安藤帯刀は、頼宣から遠眼鏡を奪い、こなごなに砕いた。
びっくりした頼宣が帯刀に、遠眼鏡を破壊した理由を聞くと、
 

「遠眼鏡は戦場の偵察、自然の景色を楽しむためにあるものです。

しかし、殿は遠眼鏡で毎日城下町をご覧になっておる。
下々の者が殿様に日常を監視されていると思うと、

彼らは息を抜くヒマがありますまい。

彼らもこの帯刀も、酒を飲んでばか騒ぎすることもあります。
名君という者は家来領民のすべてを直視してはならず、

適度に息抜きさせるべきです。」

 

と答えたと言う。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 紀州藩附家老、安藤直次

 

 

 

ごきげんよう!