帯刀の形見☆ | げむおた街道をゆく

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徳川頼宣が若年の頃、自分のわがままで近習を殴り付けた。
 

それを聞いた守役の安藤帯刀は、

頼宣の膝頭を力いっぱい両手で押さえつけて、

頼宣が過ちを認めるまで諫言した。
 

頼宣が非を認めると、帯刀はようやく手を離したが、

頼宣の袴は破れ膝頭には黒アザが残った。

頼宣は帯刀が死んでからも、行水の際には黒アザの部分に湯を掛けないようにした。
 

近習は、「黒アザはまだ痛むのですか?」と聞くと、
 

頼宣は、
「今日のワシがあるのは帯刀のじいのおかげじゃ。

この黒アザはじいの残した形見ゆえに、

生涯アザが取れないように、わざと湯を掛けないのじゃ。」

と言ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 紀州藩附家老、安藤直次

 

 

 

ごきげんよう!