盗人侍☆ | げむおた街道をゆく

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安藤帯刀は、銀拵えの槍を持っていたが、

ある時、帯刀の槍持ちの侍が、銀の細工を盗んだ。
 

この家来を捕まえた家来は、
「殿から預かった槍を盗むとは言語道断。成敗すべきです。」

と進言した。
 

帯刀はその進言を退け、その侍を自ら尋問した。
「貴様は妻子がいるのか?」
「はい。子供は4人います。」
「禄はいかほどじゃ?」
「15俵です。」
それを聞いた帯刀は、
「それなら日々の生活は苦しいのは当然じゃ。

15俵の給料なら子供一人分不足だ。

子供が飢えれば親が盗むのは仕方ないこと。
されば、不足の5俵を加増しよう。」
といって盗人侍を許したばかりか加増したという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 紀州藩附家老、安藤直次

 

 

 

ごきげんよう!