動いて見給え、忽ち刺し申すぞ☆ | げむおた街道をゆく

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紀伊は山国であり、深山には色々と怪しい事ども多かったが、

徳川頼宣はまるで気にしていなかった。

ある時、友島に猟に出かけ、臥木(倒れている木)に腰を掛けると、

その臥木にわかに動き出し、龍の形となった。
 

しかし頼宣は少しも驚かず、志津の長刀をその蛇頭と思わしきところに差し当て、

「山神であるのなら、どうして腰掛けただろうか!

臥木の姿であったからこそ、臥木であると思ったのだ。
なんと見苦しき振る舞いだろうか!

動いて見給え、忽ち刺し申すぞ!」

そう怒って叫ぶと、本の臥木へ戻ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 南龍公、徳川頼宣

 

 

 

ごきげんよう!