三人の福島家旧臣☆ | げむおた街道をゆく

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福島家が改易される時、人材マニアとして有名な紀伊藩・徳川頼宣は、

「福島左衛門大夫はよき侍を数多く召抱えていた。

そのうちにて名の知られている者であれば、
幾人であっても我が家に召抱えたいものだ。」

と、語り、熱心に勧誘して、

世間にも名の聞こえた、

大崎玄蕃長行、村上彦右衛門通清、真鍋五郎右衛門貞成の3人を、召抱えた。

その年の冬の事、頼宣は、この三人に御茶を下される事となった。
ところが、大崎玄蕃には頼宣御手前にて御茶を下され、

彦右衛門と五郎右衛門には、
茶道の千賀道圓の手前にて茶を下された。

彦右衛門と五郎右衛門の両人は、
「なぜ玄蕃には君自らの御手前で、われらには茶道の手前であるのか心外である!
このようなことではお暇をいただき申す。」
と、憤った。

これを聞いた頼宣は、
「大崎は元は備後国鞆の城主で、福島家の家老までやった、お前達の先輩じゃ無いか。
こっちでの仕官は横一線で一緒だけど、

こう言う所で昔の先輩を立ててやってもいいだろ?」
と、諭した。

彦右衛門と五郎右衛門も、
「言われてみれば、その通りですね。」
と、納得。

 

さすが福島の旧臣たちであった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 南龍公、徳川頼宣

 

 

 

ごきげんよう!