本多正重、蒲生家を退転。
色々あって、徳川家に帰参する事になった。
この時、家康の御前に出た正重、いきなり叱られた。
家康も、氏郷との法螺貝の件を聞き知っていたのだ。
家康、
「お前は本当に分別が無い。」
これに正重、
「殿の仰せですが、そんな事はありません、あれは考えた上での事です!」
と反論。
そこで家康、
「では聞くが、お前が法螺貝を吹いて、
もし鳴らなかったときは、どうするつもりだったのだ?」
「あ。」
本多正重、今、気がついた。
「…どうしていたんでしょうね?」
「だから、お前は無分別だというのだ。」
そう言って、大笑いしたそうだ。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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