討死しよう☆ | げむおた街道をゆく

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徳川家康が、大坂城を攻めた時、本多忠朝は家康の仰せを受けて向かったところ、
川が前方に流れていて水は深く、城を攻めるには機会が好ましくなかった。

忠朝がこの事を家康に告げると、家康は機嫌を損ねて、

「お前の父は合戦の時に、山だろうと川だろうと厭わなかった。」

と言った。

忠朝は口惜しく思って、

「討死しよう。」

と思い定めたが、程なく東西が和睦したので、心中穏やかでなかった。

 

しかし、明くる年の夏に再び戦いとなったので、
忠朝は、

「今度こそ本意を遂げるぞ。」

と思い、戦って死んだという。

忠朝の朗等は主の遺体をもたれかけて家康の御馬の前を過ぎ、

家康はこれを見て涙を流したということである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 酒封じの神、本多忠朝

 

 

 

ごきげんよう!