大坂夏の陣の5月7日、大坂城より、
「秀頼生害の事、御免あるように。」
との使いに、大野修理(治長)が出て、本多上野介(正純)に、この旨を伝えていた時、
田代大膳という者が側に居たが、彼は大野が地に座って発言している時、
後ろで刀のこじりを上げていた。
これに気がついていた正純は、後で田代に、
「なんと荒気な事を。」
と戒めたが、田代は、
「彼(大野)は、既に死人同然なのです。聊かも油断すべきではありません。」
と申したという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
こちらもよろしく
ごきげんよう!