幽霊女の真似など☆ | げむおた街道をゆく

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ある年のこと、尾張大納言徳川義直の元に、酒井讃岐守忠勝が訪問した時、

馳走にと嫡男五郎太殿(後の徳川光友)による能興行があった。
 

この時、五郎太の手の舞い、足の踏む所、自らの拍子を、

『讃岐守はきっと感賞するであろう。』

と、義直は自慢げに見せるのを、忠勝は一切褒めず、

「勿体なき大事の御身でございます。どうぞ余人に仰せ付けてください。

すでにご器用なのはよく解りました。」

と、しきりに止めようとした。

 

立ち返ってから、

「武家は何度も武を賞賛されることこそ本意である。

大人・公子の御身として、幽霊女の真似など、全く益がないではないか。」
 

故に全く感心できなかったのでやめるよう言ったのだと、

成瀬隼人正正成に語ったそうである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 名臣第一、酒井忠勝

 

 

 

ごきげんよう!