古びて見苦しいからと言って☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

大津の代官である小野半之助が、酒井讃岐守忠勝に申し上げた。
「勢多は海道往来の橋であり、殊に古代よりの名橋でありますが、

現在では殊の外古く、見苦しくなっております。

ここ2,3年のうちに架け変えられるべきであると考えます。」

忠勝はこれを聞くと、
「その橋が破損して、往来の人々が怪我や事故の危険があるのなら、

どうして2,3年など待とうか、早速に架け直すべきである。

しかし修復によって持ち怺えられるのならば、修復で済ませるべきだ。

総じて橋というものは、

『御代静謐久しく、この橋は何代にわたって伝わっている。』

などと言われるものであってこそ、兵乱の無い、天下静謐の印となる。

古びて見苦しいからと言って、改め造るべきではない。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 名臣第一、酒井忠勝

 

 

 

ごきげんよう!