日光東照宮の『理想』☆ | げむおた街道をゆく

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徳川家康を祀る日光東照宮。

ここには大量の彫刻が施されているが、
これらは一つの統一されたテーマによって構成されている。

獏(バク)の彫刻は金属を食べている。

金属とは「武器」の事である。
 

麒麟の彫刻は仁愛を表す。
 

白澤(はくたく、中国の伝説の聖獣)は徳の実践を表す。

子供たち(唐子)は人間としての生き方を、
猿は人の育て方を、
鳥や猫は泰平の世の中を表す。

つまり日光東照宮とは、ただ家康を祀った建物というだけではなく、

『武器の必要の無い世の中にしよう。仁愛や徳にあふれた世の中にしよう。
子どもたちを大切に育て立派な大人に成長させられる、

平和な世の中にしよう。』

と言う、幕府の政治の理想を表現した建物なのである。

徳川幕藩体制が確立したと言われる徳川家光の時代。

為政者達は、こんな世の中を作ることを理想としていた、と言うお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 二世権現、徳川家光

 

 

 

ごきげんよう!