御前大食い大会☆ | げむおた街道をゆく

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徳川家光が、食欲不振が高じてついに病に臥せったことがあった。
 

この時、幕閣たちは、
『誰か家光公の前で大食いをすれば、それに釣られて公も食がお進みになるのではないか?』
と考えた。

 

どうしてそう考えたのかわからないが、ともかく幕閣は大食いをする志願者を募った。

これに応じた御番衆の一人は、「枝柿を100食べます!」と言った。
御前に出して食べさせてみると、家光が見ているので畏まってしまい、

柿を種ごと食べてしまった。
 

家光も驚き、

「種を取って食べるが良い。」

と言うとそれに従って種を取ったが、取った種をまた、
実と一緒に食べてしまった。

動顛していたのだろうか。

ともかくそうやって柿を種ごと100個、
食べつくした。

次のものは、

「雉を一羽まるごと、焼き鳥にして食べます。」と言う。
そこで雉の丸焼きを出すと、瞬く間に残らす食べた。
家光はこの両名に褒美を下した。

さて次に御坊主の一人が、

「私は砂糖を一斤(600グラム)食べます。」

と言ってきた。
そこで砂糖一斤を出したが、この坊主は半分ほどで挫折してしまった。
これには、

『いい加減な、出来もしないことをお上に申し上げた。』

とのことで、改易か遠島の処罰を受けたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 二世権現、徳川家光

 

 

 

ごきげんよう!