三代将軍・家光は、ある時、こんな夢を見た。
その夢の中では、今は亡き祖父・家康が、馬に乗っていたのだが、
どうも馬が暴れ出しそうだったので、
それに気付いた家光は、即座に馬を止め家康を助けた。
家康は、家光のその功績を褒め称え、お辞儀をすると、
家光は、その家康からの労いに感謝し跪き、この恩に命を捧げると言った所、
家康は、「おお。」とほほ笑んだと言う。
家光は、この夢にえらく感動したようで、
家康への感謝と、この出来事を忘れないために、自分のお守りまで作っている。
家光は、生前に似たような理由で、お守りを八つほど作ったのだが、
その中に入っている直筆の書付で、彼は自らのことを、
「二世将くん(二世将軍)」
もしくは、
「二せこんけん(二世権現)」
などと書いており、
家康の二代目を自負していたという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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