ある時、松平清康が、「是」と言う文字を握りしめる、と言う夢をみた。
不思議に思いこれを占ってもらったところ、
「大変な吉夢だ!」
と言う。
その理由はこうだ。
「『是』と言う文字を分解すると『日の下の人』となります。
これを握るというのは、
日の下の人をすべ掌握するということ。
すなわち天下を握るということです。
松平の家より必ず、天下を握る人が出てくることでしょう!」
清康はこれに大いに喜んだ。
後、彼の孫である徳川家康が天下人となること、
誰もが知るところである。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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