まだ出仕しない一門、または国侍どもに☆ | げむおた街道をゆく

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松平清康は、父・信忠から家督を譲られ当主となったが、彼に出仕しない者たちがいた。

清康はいまだ出仕しない一門、または国侍どもに、
「信忠が隠居して、私に代をお譲りになった。
そしてわずか五百、三百の譜代だけで、あたりまわりを切りつけて、

大方一門も出仕し、一門の他の者までも出仕するようになった。
なのに、その方らは一向に出仕する気も見せないのは理解に苦しむ。

早々に出仕せよ。
それでも考えがあって出仕をしないなら、考え次第では許す。

しかし返事によっては押しかける、また考え次第では踏み潰そう。」
と言いつかわした。
 

「信忠に背いてこの身を引き、今御出仕が遅れました。

今までのことでお恨みにならず、お許し下さい。
清康様にどうして背きましょうか。今日、出かけて出仕いたします。」
と言って出仕する者もいる。
 

また、
「信忠に背いたのだから、今も清康に出仕するなど、思いもよらぬ。」
と言う者へは、押し寄せ踏みつぶなされ、手荒くされた。
すると残る人々は手を合わせて降参したので、御慈悲をもってお許しになった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 森山崩れ、松平清康

 

 

 

ごきげんよう!