立花宗茂☆ | げむおた街道をゆく

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関ヶ原の後、大久保彦左衛門忠教には、激しい不満があった。

「安芸の毛利に周防長門を安堵したこと、

これは吉川が予め内通していて当日参戦しなかったので理解できる。
島津も安堵されたのは元々の本領なので、これも理解できる。
丹羽長重が許されて所領を与えられたのも、

前田利長との関係上仕方なく徳川の敵となったわけだから、
これも理解の範疇だ。」

だが、これだけは理解できない。

「立花宗茂だ!
あいつは膳所城を攻めたりして、徳川家に対してはっきり敵対した者だった。
命を助けるだけでも大変な御恩であるのに、召し出して、多くの知行まで与え、
あまつさえ『役に立つ者』とのお言葉までかけられた!
私のような凡人にはこれは、全く理解できない!

大前提として、敵対したものは徳川家の役に立たなかった、これは当たり前である。
そして、

『この後の御用のお役に立つ。』

とお考えになったとしても、今回敵対しなかった者こそ、
次にも確実にお役に立つのだから、これを取り立てるのが当然なのに、
多くの御用に立つ人よりも、立花により多くの知行をくだされた。
これは、敵対した事へのご褒美なのだろうか!?

今の時代は、敵対しても知行が取れるようだ。」

『三河物語』より、大久保彦左衛門の立花宗茂取り立てへの憤懣。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 三河物語、大久保忠教

 

 

 

ごきげんよう!