お見舞いの品☆ | げむおた街道をゆく

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井伊直政が、病になり伏せっていたところへ、

大久保彦左衛門が見舞いにきた。
 

彦左衛門、
「今ではお互いの身分もかなり違ってしまったが、

昔は互いに馬を並べて戦功の優劣を競ったものだ。

昔の友人のよしみを忘れられずにお見舞いに参った。」
 

直政、
「そのとおりじゃ。昔を思い出すのう。」
そして、二人で数刻昔話に花を咲かせた。

彦左衛門は、「これを差し上げますので、朝夕召し上がってくだされ。」

といって、直政にお見舞いの品を渡した。
お見舞いの品はなんとカツオ節。
 

思わず返答に困る直政に対し、
「大身の大名となって食べ物には不自由しないだろうが、

贅沢な衣食を改めてはどうじゃろ。
井伊殿の病の原因は贅沢ではないのかな?

ワシは毎日カツオ節を食べているゆえか、
病など致しません。」
と言ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 三河物語、大久保忠教

 

 

 

ごきげんよう!