上様は、お人持ちで☆ | げむおた街道をゆく

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忠輝公に、蟄居を仰せつけられる使者として、中山助六が遣わされた。

 

中山、無刀で、忠輝公の御前にまかり出て、蟄居の旨を申し上げると、

忠輝公、

 

「その方が刀を差して、わが前に出てきたならば、切って捨てようと思っていたが、

無刀で出てきたことは天晴だ。お請けしよう。」

と仰った。
 

助六、すぐさま後ろに飛び退って、

「若様のご返事次第では、かように覚悟しておりました。」

と懐剣を出して、お見せすると、忠輝公、

「さてさて、上様は、お人持ちであらせられる。」

と感服されたということだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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