舌切雀☆ | げむおた街道をゆく

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前田利常がある時、仰ったことに。

「『舌切雀』という昔話が有り、子供に物語するが、

あの話の作者は、本当に物事をよくわかった者である。
あの昔話の中に、人間にとって必要な事は全て揃っている。

あの話の中で、老翁には慈悲があり、老婆は不慈悲である。

老翁が軽い葛籠を貰ったのは少欲であり、老婆が重い葛籠を貰ったのは多欲である。

老翁が宿まで葛籠を開かなかったのは約束を違えなかった為であり、
老婆が道で葛籠を開いたのは約束を破ったのである。

このことを理解すれば、世上の事は済むという物である。」

これは藤田内蔵充殿から承った話である。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 底の知れぬ人、前田利常

 

 

 

ごきげんよう!