本国に帰りたい南部利直☆ | げむおた街道をゆく

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関ヶ原の戦いの時。

南部利直は家康からの命により、上杉景勝征伐のため、

山形は新庄までその軍勢を進めていた。
が、ここで上方に置ける石田三成挙兵の報が伝わり、

さらに南部領内において一揆が勃発した。

利直は進退極まり、とにかく本国に引き上げようと、

仙北と最上の境の山道を通って撤退を始めた。

さて、仙北との境金山と言う場所に最上の端城があり、

ここに丹の与三という小身の者が、少数の守備兵と共に置かれていた。

退却中の南部からこの金山城に軍使が送られる。

『ここを通って本国に引き上げようとしている最中であるが、

この城をお借りして一泊させていただきたい。』

これに与三は激怒した。

「義光様より、あなた方をお通し申せとの命もない以上、

いかなる理由があろうともここを通すことは出来ません!

是非にまかり通ると言うのなら、一戦に及びましょう。
ましてや城を宿として貸すなど、沙汰の限りでござる!」

南部勢はこの勢いに驚き、なんと小荷駄を捨てて逃げてしまった。
そして致し方なく新庄へ再び戻ろうとしたが、この事が最上義光に報告されると、

義光は南部の通行を許可する旨を命じ、

これで南部勢はようやく本国に帰ることが出来た、と言うことである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ わんこそば、南部利直

 

 

 

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