鳥海勘兵衛の恋☆ | げむおた街道をゆく

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最上家中鮭延秀綱配下に、鳥海勘兵衛という若い侍がいた。
 

彼はある日、義光の奥方に仕える侍女に一目惚れしてしまい、

ひそかに恋文をやりとりするようになった。

ところがある日、これが発覚し義光は激怒、
二人は死罪を言いつけられた。
 

これを聞きつけた鮭延秀綱は義光を諫め、勘兵衛がいかに勇敢か、

過去の武功を説いたところ、
義光は二人を許し、勘兵衛に侍女を妻としてめあわせた。

これからおよそ半年後、長谷堂合戦で鮭延秀綱は志村光安とともに、
城の防衛にあたった。

 

鮭延勢奇襲の際、あやうい秀綱を若武者が救い、
討ち死にした。

鳥海勘兵衛であった。
 

彼の遺書には主君への感謝と、妻と過ごした日々の喜びが綴られ、
「この御礼には命をもって報いるしかない。」

と記されていた。
勘兵衛の妻は、夫の葬儀が終わると自害しあとを追った。
二人が夫婦であったのは、僅か半年ほどであった。

戦後、鮭延秀綱は義光にこの遺書を見せた。

義光は号泣し、
かつて勘兵衛夫妻を罰しようとしたことを恥じて、手厚く弔ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 鮭延が武勇、鮭延秀綱

 

 

 

ごきげんよう!