当引長光☆ | げむおた街道をゆく

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大坂の陣が終わったあと、

島津家久(忠恒)が、伊達政宗を伏見屋敷に尋ねた事があった。
 

政宗もこれを喜び様々に饗応する中、

家久は、

「御当家の片倉小十郎(重長)をこの席に呼んでほしい。」

と望んだため、政宗も早速、小十郎を呼び出した。

家久は小十郎に、
「今度の大坂表でのあなたの戦功は、比類ないものであった。

この刀は「当引長光」という名物で、

私が太閤殿下の御遺物として賜った物であるが、

あなたと今日対面のしるしに進ずるものである。」
と、刀を取って与えた。

しかし小十郎重長、
「誠に忝く思いますが、太閤殿下の御遺物を私に頂戴するというのは、

あまりに恐れ多きことです。
この御刀は主人政宗に遣わして頂ければ、私にとってもこの上なき喜びです。」
そう言って辞退した。

そこで家久は改めて政宗に贈ったと、片倉代々記にある。

この長光は天和三年になって、

伊達綱村より重長の孫の小十郎村長が賜り、それ以後、片倉家の重宝となった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 鬼の小十郎、片倉重長

 

 

 

ごきげんよう!