肌小袖☆ | げむおた街道をゆく

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片倉家に、『肌小袖』という名刀がある。
 

これは片倉小十郎景綱が、嫡子・重長元服の時、

伊達成実を烏帽子親に頼んで元服式を執り行ったが、
そこで成実は大原真守の鍛えた一刀を取り出し、

「これは我家重代の太刀で、『肌小袖』と申す。今日の祝儀に進上いたす。」

と渡した。

 

しかしこの時、重長は、一言の礼も言わなかった。

後年、大坂の陣。
重長は父景綱に代わり大坂城攻めの先陣をしたが、

道明寺口にて真田の部隊と戦い、
この『肌小袖』にて敵4騎を斬って落とした。

戦いのあと、重長は伊達成実の前に出て、
「今日こそ、この刀を頂いた御礼を申し上げます。」
そう丁重に述べた。

この時の戦いで重長は、敵に猩々緋の羽織を切り破られ、

また肌小袖の刀も帽子の部分が折れたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 鬼の小十郎、片倉重長

 

 

 

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